2022年3月21日
身体の中から綺麗に。
老化は正常な老化と病的な老化がある。病的な老化は体の中のことを重点的にフォローすることが先ですし、正常な老化に争う場合は更なる健康増進やその他別の方法をとられるのかと思います。
個人的な好みではあるのですが、切ったり張ったり、自分以外の人工的なものを組織内に注入したり溶かしたりすることはあまり好まないです。
その好き嫌いは感覚的なものでしかなかったのですが、今日のセミナー講師の先生の一言で腑に落ちました。
あれこれ綺麗になりたい割に「痛くしないで」とかわがままばかり言う患者が美容外科には多いらしい。その際初診の段階でビシッと出来ることと出来ないことの線引きをしておくことが大切とのこと。(歯科でもあるあるです)
それをそのまま言いなりになってしまうと、結局モンスターと化してしまう。。他の良い患者さんのご迷惑になってゆきます。
「神への冒涜なので、わがままを言わない。でやるのやらないの?」
と言うらしい。
大抵「やる!」と言う返事で終わるとのこと。
『神(≒自然の摂理)への冒涜』ってなるほどなぁと。感覚的に不自然なこと自然界に存在しないことを自分はあまり好んでいないのねと妙に腑に落ちてしまいました。
何のセミナーだったかと申しますと、
本日、大阪にて現役美容整形外科医の講師によるボツリヌストキシンのハンズオンセミナー参加でした。(←今更珍しくも何ともないんですよね。。)
実際には、過去の勤務先でボトックス(正確には、ボツリヌストキシンですね。ボトックスはボツリヌストキシン製剤の商品名なので。)
を施術していました。初めてではないのです。もちろん咬筋だけですが。。
食いしばりの結果咬筋肥大になっているクライアントの咬筋にボツリヌストキシン(ニューロノックス®︎)を筋注していました。その当時は、それを求めるクライアントに何も考えないようにしてクリニックのマニュアル通りに行うだけでした。(その後根本原因の説明のカウンセリングという大切な仕事もあります。これが最重要でした。)当時の雇用主から教わっていたことはなんとなくスッキリしなかったので、一度美容外科の医師からきちんと教わりたいなと思っていました。しかしセミナーは満席が多くなかなか機会に恵まれませんでした。やっと参加できました。。
ボツリヌストキシンやヒアルロン酸を注射する顔面領域で代表的な要因は、
額の横皺
眉間の縦皺
笑い皺
笑い皺の下に縦にできる皺(腹話術の人形様)
人中(鼻の下が伸びた感じ)
口角下垂(への字口)
頬のたるみ(ブルドック様)
ガミースマイル
こめかみの陥没
顎の下のたるみ
目の下のたるみ
豊麗線
鼻孔の広がり
そもそも皺には構造上の問題と機能上の問題と原因が2つに分類されます。
それによってボツリヌストキシンを選ぶかヒアルロン酸を選ぶかが決まります。(ダブルで使うことも)
今回は筋肉の動きを抑制するためのボツリヌストキシンの適応について美容整形外科医の講師から美容医療業界の裏話を交えて大変ためになる講義を聴講できました。
なんでも皺ならヒアルロン酸注入というわけではないんですね。
咬筋は筋膜に針が到達する感触や、筋肉が薄くて骨膜に到達した感触は習わなくても手に感じ取れる初心者でも出来る刺入部位です。
それでも、健康状態や栄養状態が良く無い人、年齢が高めの人、何度もボトックスを受けまくっている人の筋膜は薄くてか弱い事が多いので、筋膜と筋層の感触がわかりにくかったり、そもそも咬筋そのものが薄っぺらいのですぐ骨に達したりしました。(その場合は数ミリ針を引けばよいのです。)そのことを知れば知るほどボトックスに興味がなくなってゆきました。
しかし、自分自身の大臼歯にクラックが何本も入ってしまった今現在は、時々(ボトックスって有効かもなぁ)としみじみ思い始めていました。
大臼歯や特定の歯にかかる負担を見つけて根本原因の改善をすることが理想的なのは間違いないのですが、一度歯に生じたクラック(ヒビ)への直接的なアプローチを施すまでの一時凌ぎは無いよりあった方が良いです。いや必要です。
なのでクラックの進行を少しでも抑制する目的でボトックスはあっても良いなと思うのです。
クラックに関しては早い段階で外側からクラックをホールドして縦方向深くクラックが延びることを防ぐことが重要で、そのためにやむ終えず歯を削る勇気を持つことが該当歯の保護につながる。つまりインレーやアンレーではなくクラウンにすること。肉眼、ルーペ着用下でも見えないクラックは入っているので、ポジションの不良が早期のクラックに繋がるのであれば、ホールド後にポジションの改善をし、最終補綴をすることが理想的なのだと思うのです。
ボツリヌストキシンってそもそも毒なんですよね。。
誰が最初にこんな施術を思いついたのか。。
見つけた人、試した人はすごいなぁと感心します。
本日は相互実習がありまして。初めてボツリヌストキシンを自分の咬筋に筋注されました。案外痛くないものですね。頬を注射の前に冷やさなくても全然大丈夫でしたよ。常にクラックを庇っているので左右の咬筋にアシンメトリーが生じていて、写真を撮るととても目立つようになりました。左側の咬筋にのみ注射を希望しましたが、先生曰く「完全に片側のみの注射だと、顎関節のバランスがとりにくくなるので左右で投与量を変えた方が良いよ。左3右1にしよう!」
と言う具合で3:1で筋注されました。変化は3日後から出てくるそうです(笑)
相互実習だったので、好きな施術場所を選びます。同意書をお互いに作成しサインします。
私のペアのドクターは側頭筋(こめかみ)への筋注をご所望されておられました。初の側頭筋への施術となりました。しかも、デモの際はマーキングのみで先生は刺入をしませんでした。。(え、デモしないの?私ぶっつけ本番じゃない。講師の先生がすぐ側にいるので大丈夫)
美容整形専門の医師の指導の下でしたので不安なくデビュー出来ました。左右こめかみの付近に注射をしました。最初は左側へ。マーカーで刺入部周辺の組織をマーキング後、いざ注射へ。刺入ポイントは合っていても刺入の角度を修正するようコメントをいただきながら定量注射。いま15度なので角度を40度にしてください。角度を変えた後「今30度」だよと言う具合です。
次に右側へ。その際はマーキングなしで触知です。刺入前に触診して刺入ポイントを指差して。「ここです!」
その後先生が確認すると言う流れです。
刺入ポイントはズレなくビンゴでした(^^)
そのまま側頭筋へ注射。
「先生完璧!」とお墨付きをいただきました(^^)
ハンズオンセミナーの嬉しい瞬間です。
かと言って明日からこめかみのボツリヌストキシン注射をやろうとは思っておりません。
あくまでも咬筋のみで施術しようと思います。
まずは、『ボツリヌストキシンの日』というスペシャルデーを月1日設定することにします。(スペシャルデーは定価の2割引?)
さて、どうやって皆様に知っていただくことが出来るのでしょうか?
知っていただくための方法、良きアドバイスもしくは協力者募集中となりそうですね。。
ボトックス注射と栄養点滴と口腔内のメインテナンスを同時に行うことも可能ですね。
本来ボツリヌストキシン注射後は3-4日後に経過を確認したいところです。(オンラインでも可能)
忙しい人はストレスフルで噛み締めも生じやすいです。疲労は特定の筋肉特に咬筋や側頭筋の過剰な緊張になりがちです。
噛み締めの強い人は開口筋の可動域が小さくなりがちです。結果磨き残しがち。。
一石二鳥どころかもっと効率化する時間をご提案できます✨
とりとめもなく。
ハンズオンセミナー@大阪からの帰路京急線の車内より
アイキャッチ画像は、負担荷重による咬合調整時にご本人のご要望もありストレスと疲労回復のための点滴を行なったものです。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。
※自動音声でのご案内となります
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