根管治療

根管治療の成功率は、治療方法によって異なります。以下はアメリカで示された統計データです。 

根管治療の成功率は、歯科医院の設備状況によって左右されます。
以下では、当院の設備についてご説明いたします。 

高倍率顕微鏡「マイクロスコープ」の活用

根管治療は、歯の内部の根管を治療する方法です。 

根管という非常に小さくて狭い場所を治療するため、肉眼でははっきりと見ることができません。

一般的な医院ではルーペを使用していますが、倍率が不十分です。
そこで、歯科用顕微鏡である「マイクロスコープ」が活躍します。
ルーペは最大で4倍、マイクロスコープは20倍近くまで拡大できます。

下記の画像は、肉眼とマイクロスコープを比較したものです。
マイクロスコープの優れた倍率が明らかになっています。

さらに、マイクロスコープを使用することで治療を効率化し、来院回数を減らせる可能性もあります。 

再発を防ぐ「ラバーダム防湿」

「ラバーダム」とは、悪くなった歯の周囲に被せるゴム製シートのこと。なぜこれを使用するのかというと、悪くなった歯を治療している最中に「唾液」が侵入することを防ぐためです。唾液にはたくさんの細菌が含まれており、それが患部に入ると、再発してしまうからです。これを行っている医院は日本ではまだそれほど多くありませんが、アメリカでは常識ですし、当院ではほぼ100％実施しています。せっかく治療した歯がまた悪くならないようにするためです。

奥深い根管にも届く「ニッケルチタンファイル」 

ファイルは、根管内を清掃ための道具であり、ヤスリのような役割を果たします。
「ニッケルチタン製」と「ステンレス製」の2つの種類のファイルがあります。
当院では、柔軟性に優れたニッケルチタン製のファイルを使用しています。
根管の複雑な形状でも隅々まできれいにすることができます。

MTAセメント

根管治療の仕上げに「根管充填」を行います。その際、「ＭＴＡセメント」を使用します。これを使用することで菌を殺菌し、繁殖を抑えられ、再発リスクを軽減できます。

私たちは、根管治療後の歯の耐久性向上にも取り組んでいます。

ファイバーコアとは？ 

ファイバーコアは、「グラスファイバー」という樹脂素材を使用してつくられています。
ファイバーコアは、耐久性だけでなく、弾力性にも優れており、天然歯の「象牙質」に近いと言われています。 

天然歯に近い見た目

以下の画像は、コアに光を当てた際の状態を比較しています。
左側がファイバーコアであり、右側が金属コアです。
ファイバーコアは光透過性に優れており、より自然な美しさに近くなっています。 

折れにくい 

ファイバーコアは、「しなる」ことで折れにくくなる特性を持っています。
従来の金属コアは、その固くてしなりにくい性質のため、強い力が加わった衝撃によって折れてしまうことがあります。
ファイバーコアは、歯ぎしりの癖がある方や接触プレーの多いスポーツを行う方におすすめです。