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口腔内スキャナーの利点と改善点:デジタル歯科技工の現状分析

2024年5月17日

口腔内スキャナーの利点と改善点:デジタル歯科技工の現状分析

<デジタル技術の進化>

高精度なデジタルインプレッション
口腔内スキャナーは、高精度なデータを提供し、クラウンやブリッジ、矯正装置などの歯科技工物のフィット感を向上させます。

患者の快適性の向上
物理的な印象取りに伴う不快感や嘔吐反射を回避し、患者にとってより快適な治療体験を実現します。

迅速なデータ処理と通信
スキャンデータは即座にデジタルフォーマットで利用可能であり、治療計画の迅速化に寄与します。技工所へデータで送信するので集荷が不要です。もちろん、製作された技工物の集配は必要です。

院内ですべて1日で作成するセレックなどがありますが、正直あまり精度が良いとは言えません。
仮歯がわりに作るのは大変良いと思います。
デンタルサロンナチュール銀座ではセレックは現在取り扱っておりません。

 

治療とコミュニケーションの改善
生成された3Dモデルは、患者とのコミュニケーションを向上させ、治療内容の説明と理解を助けます。特に矯正治療においては、術前術後のイメージが伝えやすいのが特徴です。また、経過観察時にも大変役立ちます。スキャンは不要など、勝手な判断で術者を困らせる患者さんはあまり治療成績が良くないのも事実です。何よりも協力あってこそです。協力は理解があってこそ生まれるものともいえるでしょう。
3Dモデルは、教育ツールとしても大変役に立ちます。すべてが患者さんのためになる大変頼もしいツールです。

<技術的課題への対応>

データ互換性と処理能力
異なるCADソフトウェアやコンピュータシステム間での互換性問題を解決するため、業界標準のデータフォーマットの採用やシステムの最適化が必要です。

技術力と研修の強化
デジタルスキャンの解釈と処理技術を向上させるためには、定期的な研修と技術アップデートが求められます。

精密性の向上
特にマージンの精度に課題を持つインレーやクラウンなどの技工物について、スキャナーの解像度向上やスキャン技術の改善が進行中です。

実際、高度な技術を持つ歯科技工士の大半はシリコン印象から繊細な作業を行うことを好む傾向が強いです。直接口腔内に触れる歯科医師の治療技術、型取りの技術、患者さん自身の協力、製作する技工士のスキル、すべてが揃った時に初めて芸術的な治療が達成されるのです。

 

iOS(Intraoral Scanner、口腔内スキャナー)を使用して制作される歯科技工物は、多くの利点がある一方で、特定の技術的課題に直面しています。ここでは、それらの課題について具体的に解説します。

1. データ互換性と処理能力の課題

ソフトウェアとハードウェアの互換性

口腔内スキャナーから得られたスキャンデータは、CAD(コンピュータ支援設計)ソフトウェアを介して処理されます。このソフトウェアは、しばしば特定のハードウェア設定やオペレーティングシステムで最適に動作するよう設計されています。異なる技工所が異なるCADソフトウェアやコンピュータシステムを使用している場合、スキャンデータの互換性問題が生じる可能性があります。これにより、データの正確な解釈や必要な修正が困難になることがあります。

情報処理能力

高解像度のスキャンデータを扱うには相応の計算能力が必要です。技工所のコンピュータが最新の仕様でない場合、データの処理速度が遅くなったり、精度が低下したりすることがあります。これにより、最終的な技工物の品質に影響が出ることもあります。

2. 技術力の要求

技術力の均一性

従来のシリコン印象を用いた方法では、支台歯形成を行う歯科医師、印象材を扱う技術者、模型を作成する技術者、そして最終的な技工物を製作する技工士の熟練度が全て揃って初めて、高精度な技工物が完成します。各段階での専門技術が総合的に影響します。

デジタルスキャンの精密性

一方で、口腔内スキャナーを使用した場合、特にインレーやクラウンのマージン(境界部分)の精密性が重要です。現在の技術では、このマージン部分のデジタルキャプチャにおいて、まだ物理的な印象材による方法に比べて精度が劣る場合があります。これは、スキャナーの解像度やスキャン時の手技に依存します。
熟練した歯科医師が手がけた支台歯形成と印象際得(型取り)において、最も最上位メニューにデジタルスキャンはまだ設定品というのが現実です。
歯科医療は繊細なので仕方がありません。
それでもデジタル印象が最高品質だという説の先生は、おそらく印象をスタッフ任せにしているか、あまり得意でないかのいずれかに当てはまるのではないでしょうか?

3. 解決策と今後の展望

技術の進化に伴い、ソフトウェアのアップデートや新型スキャナーの開発が進んでいます。これにより、互換性の問題や処理能力の問題が解決されつつあります。また、歯科医師や技工士のトレーニングを強化することで、デジタルスキャンデータの解釈と処理技術が向上し、より高精度な技工物の製作が可能になるでしょう。

口腔内スキャナーを用いた歯科技工物の製作は、依然として多くの可能性を秘めており、これらの課題が克服されれば、より迅速かつ正確で患者さんにとって快適な治療が実現します。今後も技術の進歩と共に、その精度と効率はさらに改善されることが期待されます。

今後の展望

デジタル歯科技術の進歩は、口腔内スキャナーを含む様々なデバイスの性能向上につながっています。今後も技術革新により、スキャンデータの精度はさらに向上し、より短時間で高品質な技工物の製作が可能になるでしょう。デジタル歯科医療の未来は明るく、その可能性は広がり続けています。また、そのすべてがデジタルにとって変わることもないとも感じています。適材適所に手技手法を選択してゆく判断基準と技術力、そして最も大切なこと、それは患者さん自身の協力です。全ての良好な結果は、患者さん自身の協力がないと成し得ないものという事実は、どのようなテクノロジーの進化があったとしても普遍ではないかと思わざる得ないでのです。デンタルサロンナチュール銀座は、口内環境に改善の余地がある全ての方へ、口腔衛生指導は欠かしません。

 

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