ホワイトニングでどれくらい白くなる？現実的な効果と期待値設定

2025年9月19日

数年前にホームホワイトニングとオフィスホワイトニングをしっかり行なった歯。美しい色を維持している。

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ホワイトニングでどれくらい白くなる？現実的な効果と期待値設定

＜はじめに＞

「ホワイトニングでどれくらい白くなりますか？」

これは、ほぼ100%の患者さんから聞かれる質問です。

実際には個人差が大きいです。

『歯が白くなる』ではなく『歯の色が明るく』なるが正解です。

効果があるのと後戻りをすることは別の視点で考えること。

後戻りの原因は表面にしか効果が出ていない場合と、
毎日のお手入れ不足、
着色しやすい飲食習慣、
喫煙など
が考えられます。

※重要：この記事は一般的な情報の一部です。実際のホワイトニング効果は、患者さん一人ひとりの歯質・着色の原因や状態により異なります。

＜ホワイトニング効果は診断が全て＞

ホワイトニング効果の予測には、正確な診断が不可欠です。例えば歯の内部に問題がある場合は他の歯に比べて効果が薄くなることもあります。事前に問診による過去の治療の情報やレントゲン撮影など、歯科医師による診断が不可欠です。

当院では以下のステップで徹底した診査を行います：

《診断の3ステップ》

検査 – 口腔内のチェック、必要な場合レントゲンを撮影
シェードガイドによる現在の歯の色の測定
歯科用デジタル一眼レフカメラで術前の状態を記録
診査 – 歯質・着色の原因・範囲の詳細な観察
診断 – 個別の効果予測と最適な治療計画の立案

このプロセスを経て初めて、現実的な効果予測が可能になります。
「どれくらい白くなるか」の前に「なぜ今この色なのか」を知ることが重要です。

＜診断に基づくシェードガイド効果予測＞

診断の結果、以下の効果予測をご提示します：

◆一般的な改善度：3-8段階UP

※以下は一般的な目安です。実際の効果は個々のケースで大きく異なります。
参考：VITAシェードガイド
（明るい順） B1→A1→B2→D2→A2→C1→C2→D4→A3→D3→B3→A3.5→B4→C3→A4→C4（暗い順）

⚫︎軽度着色の歯

改善度：6-8段階（B4→A2程度）
表面的な着色が中心
比較的短期間で効果を実感
効果の持続も期待できる

⚫︎中等度着色の歯

改善度：4-6段階（C4→B2程度）
表面＋軽度の内部着色
複数回のセッションが必要
段階的な改善を実感

⚫︎重度着色の歯

改善度：2-4段階（C4→C2程度）
内部着色・遺伝的要因が強い
効果は限定的だが清潔感は向上
現実的な期待値設定が重要

※これらの基準も個々の症例により変わる可能性があります。

＜効果に影響する主な要因＞

◆効果が出やすい歯

エナメル質が厚い
表面的な着色が中心
喫煙していない

◆効果が出にくい歯

エナメル質が薄い（過去に研磨材を多用している）
内部の着色（テトラサイクリン等）
遺伝的に歯が黄色い
神経のない歯

＜現実的な期待値設定＞

◆よくある誤解

❌ 真っ白な陶器のような歯になる
❌ 芸能人のような不自然な白さ
❌ 1回で劇的に変わる

◆現実的な効果

✅ 自然で健康的な白さ
✅ 清潔感のある印象
✅ 年齢に適した美しさ
✅ 周りから「きれいになった」と言われる程度

＜当院の効果予測システム＞

◆治療前の詳細な説明

◆シェードガイド測定、写真撮影

現在の歯の色を測定
改善可能な範囲を具体的に提示
治療回数と期間の目安をお伝え

◆カウンセリング

患者さんのご希望の詳細な聞き取り
現実的な効果との擦り合わせ
「こんなはずじゃなかった」の予防

◆治療計画の立案

個別の歯質に応じた最適なプラン
段階的な効果の見込み
アフターケアまで含めた総合的な提案

＜効果を最大化する取り組み＞

◆事前準備

表面の薄い膜上の汚れや、歯垢、歯石を完全除去するクリーニング
歯質の状態を最適化