
2025年6月11日
「マスクを外して、人と話すのが怖い」
「色々ケアしているのに、口臭が消えない」
「歯医者さんでは『問題ない』と言われたのに…」
誰にも相談できず、一人で深く悩み続けていませんか?
口臭の原因は非常に複雑です。
特に、検査機器で「異常なし」とされても消えない口臭は、ご本人にとって本当に辛いものです。
そんな長年の悩みをデンタルサロンナチュール銀座にご相談くださった症例についてご紹介します。
今回ご来院されたのは、長年ご自身の口臭にお悩みの女性でした。保険診療をメインに行う他院でセラミック治療を受け、定期メンテナンスにも真面目に通われているとのこと。お口の中は一見、綺麗に見える状態でした。
過去に口臭測定器で検査を受けたものの、口臭測定器では原因物質を検出できなかった、というご経験も。
しかし、市販や一般的な測定器で検出できる口臭物質は、実は氷山の一角に過ぎません。大学病院で研修医をしていた頃、高性能な測定器に反応はないのに、ご本人も、そして私自身も口臭をはっきりと確認できる患者様は、決して少なくありませんでした。
「悩みの原因物質があるのに、”ない”ことにされてしまう」。これほど辛いことはありません。大切なのは、数値だけに頼らず、目の前の患者様が感じている悩みの本当の原因を特定し、心と体の両面からケアの方法を見つけることです。
口臭の原因の多くは口腔内の問題に起因するものです。それ以外には生理的な口臭と、胃腸や肺の状態、鼻の状態、喉の状態に起因するものです。
まず、歯科医としてアプローチできる口腔内の原因を探るため、唾液検査をご提案しました。これは、口腔内に起因する口臭の根本原因である口内細菌やバイオフィルムの状態を、科学的に評価するための重要な検査です。デンタルサロンナチュール銀座では、口臭を主訴としていない患者のメンテナンスにも唾液検査を使用しています。
結果、唾液がphを中和する能力(緩衝能)の低下と、炎症を示す白血球数の高値が認められました。
デジタル位相差顕微鏡による口内細菌の観察もご提案しました。
さらに、カウンセリングにてお口は体への入り口であるという包括的な視点から、胃腸の状態など口腔外の要因にも目を向けました。
逆流性食道炎やピロリ菌の影響についてお話ししたところ、過去にピロリ菌の除菌歴があるという非常に重要な情報が判明しました。
これらの検査結果とカウンセリングから得られた情報を統合し、この患者様だけの治療計画を立てました。
幸いお時間に余裕があったことと、幸い重度の歯周病ではなかったことから、その日のうちに「ワンデークリーニング」と、位相差顕微鏡による「微生物検査」を実施。確認できた細菌叢の状態から、ご自宅で最も効果的にケアできる専用のケア製品をご提案しました。
高額になりがちなPCR検査については、「まずは今回のケアを続けていただき、その後の状態を見てから実施を検討しましょう」と、ご相談の上で決定。無理に高額な治療を進めることはありません。しかし、抗生剤などの投薬治療が必要な症状をすでにお持ちの方へは積極的にPCR検査を推奨しています。歯周ポケット検査、デンタルフロス、ワンタフトブラシなど道具の使い方を含む包括的な口腔衛生指導を行いました。
初診のため少し長い滞在時間となりましたが、
「ここまで詳しく調べてもらえたのは初めてです。こんなに丁寧に隅々まで施術していただきありがとうございました」と、ご満足いただけたようでした。大変光栄に思います。
デンタルフロス
ワンタフトブラシ
Q. 口臭測定器で異常がないと言われましたが、本当に口臭の原因が分からないのでしょうか?
A. 口臭の成分は非常に多岐にわたり、一般的な測定器では検出できない物質も多く存在します。当院では唾液検査や微生物検査など、多角的なアプローチで原因を探ります。
Q. 唾液検査は保険適用ですか?
A. 唾液検査も含め当院は全て自費診療となります。詳しい費用については、カウンセリング時にご説明いたします。まずは無料のオンライン相談をご利用ください。
Q. 検査当日に食事などで気をつけることはありますか?
A. 検査前2時間程度は飲食を控えていただくことで、より正確な検査結果が得られます。詳細な注意事項は事前にお伝えいたします。
Q. どんな口臭でも原因は分かりますか?
A. 口腔内が原因の口臭については、当院の検査で多くの場合原因を特定できます。ただし、内科的な疾患が原因の場合は、専門医をご紹介することもあります。
Q. ピロリ菌の検査もしてもらえますか?
A. 当院では歯科領域の検査が中心ですが、必要に応じて内科での精密検査をお勧めしています。消化器系の検査については、信頼できる医療機関をご紹介いたします。
Q. 治療期間はどのくらいかかりますか?
A. 患者様の状態により異なりますが、まずは1〜2ヶ月のケアを行い、その後の状態を評価します。継続的なケアにより、多くの方が改善を実感されています。
唾液検査
唾液の質や量、細菌の状態などを調べる検査です。口臭の原因となる細菌の種類や、唾液の酸を中和する能力(緩衝能)などを科学的に評価できます。
緩衝能
唾液が口の中の酸性度を中和する能力のことです。緩衝能が低下すると、口の中が酸性に傾きやすくなり、口臭の原因となる細菌が繁殖しやすい環境になります。
バイオフィルム
細菌が作り出す粘着性の膜のことです。歯の表面や舌に付着し、通常の歯磨きでは除去しにくく、口臭の原因となることがあります。
微生物検査
口腔内に存在する細菌の種類や量、活動性を調べる検査です。口臭の原因となる病原菌の有無などを確認し、それに応じた精密検査や治療法を選択するために行います。
PCR検査
遺伝子レベルで細菌をより詳しく調べる精密検査です。より詳細な細菌の分析が可能ですが、高額になる場合があります。
ワンデークリーニング
1日で完了する口腔内の徹底的なクリーニングです。歯石除去、歯面清掃、バイオフィルムの除去などを集中的に行います。
細菌叢(さいきんそう)
口腔内に存在する細菌の集合体のことです。細菌叢のバランスが崩れると、口臭の原因となることがあります。
逆流性食道炎
胃酸が食道に逆流することで起こる疾患です。胃酸の臭いが口臭の原因となることがあります。
ピロリ菌
胃に住み着く細菌で、胃炎や胃潰瘍の原因となります。除菌治療が不完全な場合、口臭の原因となることがあります。
デンタルサロンナチュール銀座は、諦めかけていたお悩みに、科学的根拠と多角的な視点をもって向き合います。もしあなたが、どこへ行っても解決しなかった口臭に悩んでいるのなら、どうか一人で抱え込まないでください。
専門家と一緒に、本当の原因を探し、あなただけの解決策を見つけましょう。
▼口臭のお悩みは、来院不要の初回無料オンライン相談でも対応可能です。
デンタルサロンナチュール銀座では、口臭の根本原因を科学的に分析し、お一人おひとりに最適なケア方法をご提案しております。どこに行っても解決しなかった口臭のお悩みも、来院前にまずは初回無料のオンライン相談でご相談ください。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。
※自動音声でのご案内となります
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