
2025年5月18日
近年、質の高い歯科医療を求める方を中心に、自由診療を提供する歯科医院が増加しています。日本の歯科医療費は年間約3兆円に上り、その中で自由診療が占める割合も年々高まっています。これは、健康意識と審美的なニーズの高まりを反映したものです。
世界的に見ると、日本のように国民皆保険制度の中で歯科治療を行う国は少数派です。理由としては、歯周病、虫歯に代表される口内トラブルは、適切なセルフケアと定期メンテナンス、生活習慣の見直しで予防することができるものです。逆を言えば、それをおこたれば短期間に何度も繰り返すものでもあります。
国民皆保険制度で賄うにはコストがかかり過ぎるもので予防可能なら適応から外れるのはある意味当然のこととも言えます。
それゆえ多くの国では自由診療が一般的であり、日本の歯科医療への診療報酬は国際的に見ても低い水準にあります。
だからこそ、自由診療は、歯科医療の質を維持・向上させるための重要な選択肢となり得るのです。
自由診療の歯科医院に通う患者さまが特に重視している点について深く掘り下げていきます。
自由診療とは、保険の適用を受けない診療のことを指します。
最大の特徴は、一人ひとりの状態や希望に合わせた、柔軟かつ質の高い治療を提供できるという点です。
保険診療では使用できる材料や治療法に制限がありますが、自由診療では、最新の技術や設備、より高品質な材料を選択でき、皆様にとって最善と考えられる治療法をご提案することが可能です。
日本の歯科医療は、国民皆保険制度により基本的な治療を幅広くカバーしている点が特徴です。
一方、海外では自由診療が主流となっており、各国の医療制度や診療スタイルは大きく異なります。
たとえばアメリカでは、民間保険や自費診療が中心で、保険適用の範囲も加入プランによって大きく変わります。
スウェーデンやドイツといったヨーロッパ諸国では、公的補助がある場合もありますが、患者の自己負担は日本より高めに設定されているのが一般的です。
こうした国際比較の視点から見ると、日本の保険診療は経済的負担が軽いという大きなメリットがある一方、診療報酬が極めて低く抑えられているため、提供できる治療の質や選択肢には限界があるという現実も浮かび上がってきます。
日本の歯科治療費は、アメリカの約1/10、スウェーデンの約1/5とも言われており、世界的に見ても低水準です。
自己負担は原則3割、生活保護の場合は10割公費負担となりますが、実際の診療報酬の仕組みは極めて複雑かつ厳格で、診療行為に見合わない報酬体系となっているのが実情です。
その結果、設備投資や人材育成にコストをかけにくく、高精度な診断機器や先進的な治療法の導入は保険診療の範囲内では困難となりがちです。
さらに、こうした制限が不正請求やディスポーザブル器具の使い回しといった、構造的な問題の温床になっているケースも否めません。
保険診療では「初再診料」は施設の規模に応じて設定され、その上に常設する設備に対する加算項目が加えられる形を取ります。
自由診療での初再診療は、クリニックの立地や設備を基準として経営面を配慮して設定されるものです。診療に伴う報酬はその上に加算されます。
診断力や技術力、同一の処置であっても症例の難易度などによって費用は変動します。
自由診療を選ばれる方々は、こうした制度の背景を理解した上で、画一的ではない、より高度でパーソナライズされた歯科医療を求めて来院されています。
歯科医師の持つ技術や知識を最大限に活かす環境が整っているのも、自由診療の大きな魅力と言えるでしょう。
当院では、患者さんにより質の高い、そして安全な歯科医療を提供するために、以下の設備を導入しています。
これらの先進的な設備は、保険診療を行う多くの歯科医院では、そのコスト面から導入が難しいのが現状です。
しかし、当院では、患者さまに最高の治療を提供するためには不可欠であると考えています。
そして最も重要なのは、自由診療では歯科医師が自身の知識、経験、そして技術を最大限に活かした診療を行えるということです。
保険診療は国の定めたルールに則る必要があり、たとえ歯科医師がより良い治療法を知っていても、保険の範囲内でしか治療を行うことができません。
これは、歯科医師が最善を尽くすことを構造的に難しくし、時には不適切な請求などの構造的要因にもなっています。
自由診療は、このような制約から解放され、皆さまにとって本当に必要な、そして最良の治療を提供できるのです。
適切な設備投資には、それに見合った診療報酬が不可欠であり、それが質の高い医療提供へと繋がるとデンタルサロンナチュール銀座は考えています。
「質の高い歯科治療を受けたい」と願う方にとって、最も重要な要素の一つが、歯科医師の高い技術力です。日本歯科医師会の調査でも、約 8 割の患者さんが歯科医師に「治療技術が高い」ことを求めています。自由診療では、保険診療のような制約がないため、歯科医師は自身の持つ知識と経験を最大限に活かし、精密で確実な治療を提供できます。
例えば、当院では、サージテルなどの歯科用ルーペや、歯科用マイクロスコープを使用することで、肉眼では見えない歯の細部を明るく拡大し、ミクロン単位での精密な治療を可能にしています。これにより、再発リスクを大幅に低減し、長期的な予後の安定に繋がります。保険診療では、このような高精度な診断・治療機器の使用は一般的ではありません。自由診療だからこそ、最新のテクノロジーを駆使した、患者さま一人ひとりに最適な質の高い治療が実現できるのです。
歯科医院が自由診療を実施するメリットの一つに、より耐久性の高い材料を使用した治療が可能になる点が挙げられます。保険診療では、治療に使える材料が制限されているため、長期的な耐久性や審美性の追求が難しいとされています。自由診療では、患者さまのご希望や口腔内の状態に合わせて、最適な品質の材料を選択することができます。これは、治療後の長期的な安定と、快適な使用感に繋がります。
自由診療の患者さまが特に重視しているのが、治療内容やプロセスについての丁寧な説明です。日本歯科医師会の調査によれば、「自分の治療に対する希望を聞いてくれる」ことを患者さまは高く評価しています。自由診療は費用が高額になる場合もあるため、治療のメリット・デメリットをしっかりとご説明し、患者さまが納得した上で治療を受けられるように努めています。
患者さまが歯科医師に求めることとして、「自分の歯をできるだけ残すような処置を実施してくれる」という要望は非常に多く聞かれます。自由診療では、最新の技術と精密な診断に基づき、歯を安易に抜くのではなく、可能な限り保存するための治療法を追求します。
自由診療は、補綴物の維持方法の簡素化、食事時の感覚の向上、保存期間の長期化、そして自然で美しい見た目など、患者さまにとって多くのメリットがあります。高品質な材料と精密な技術によって、機能性と美しさを兼ね備えた治療を提供できるのが自由診療の強みです。
近年の傾向として、自由診療では予防歯科への取り組みを重視しています。当院では、位相差顕微鏡による詳細な微生物検査を行い、患者さま一人ひとりの口腔内リスクを評価した上で、個別的な予防プログラムをご提案します。定期的なメンテナンスと専門的なケアにより、長期的な口腔内の健康維持をサポートします。
当院では、最新の口腔内スキャナー(iTeroエレメント5D+)を使用することで、従来の印象材による型取りの不快感を軽減し、より精密な診断と補綴物の製作を可能にします。
治療中に発生する飛沫(ひまつ)やエアロゾルを効果的に集塵する口腔外バキュームは、院内感染のリスクを低減するために非常に重要な設備です。しかし、口腔外バキュームには大きく分けて移動式簡易型と床下配管型セントラル式の二種類があり、その性能だけでなく、導入における設備投資にも大きな違いがあります。
移動式簡易型口腔外バキュームは、比較的安価で導入しやすいというメリットがありますが、集塵能力は床下配管型セントラル式に比べて劣ります。ユニットごとに設置する必要があるため、診療スペースが限られる場合や、複数台設置すると騒音が気になることがあります。特に重要な点として、簡易型の多くは、吸引した飛沫やエアロゾルをフィルターで濾過した後に、再び室内に排気してしまう構造のものが少なくありません。これでは、完全に院内感染のリスクを排除することは難しいと言えます。また、大掛かりな工事は不要で、比較的容易に導入できるのが特徴です。
一方、当院が採用している床下配管型セントラル式口腔外バキュームは、歯科ユニットごとに接続された配管を通じて、強力な吸引力で飛沫やエアロゾルを診療室外へ確実に排出します。室内に排気されることは一切ありません。これにより、診療室内は常にクリーンな状態に保たれ、患者さまだけでなく、歯科医師やスタッフへの感染リスクも大幅に低減されます。導入にあたっては、床下への配管工事が必須となり、場合によっては大型の機械室を設置するためのスペースも必要になります。初期投資は高額になりますが、その分、長期的な安全性と快適な診療環境は格段に向上します。
この高性能な床下配管型セントラル式口腔外バキュームの導入は、初期投資や工事の必要性から、保険診療の範囲内では難しいのが現状です。自由診療だからこそ、患者さまにより安全で安心できる治療環境を提供できるのです。
自由診療を選択される患者さまは、口腔の健康が全身の健康と密接に関連しているという意識が高い傾向にあります。歯周病予防等は、糖尿病や心疾患、認知症の予防にも繋がることが知られています。当院では、口腔内だけでなく、全身の状態も考慮した包括的な診断を行います。
質の高い自由診療では、患者さまと歯科医師が対等なパートナーシップを築き、共に長期的な口腔健康管理に取り組むことが重要です。そのため、丁寧な説明と患者さんのご希望を尊重した治療計画を立案し、日々のセルフケアへのモチベーションを高めるサポートを行います。
当院では、患者さまに安心して治療を受けていただくために、徹底した衛生管理に取り組んでいます。それは治療器具の滅菌消毒はもちろんのこと、院内の環境維持にも及んでいます。
皆さまに気持ちよくお過ごしいただくために、いくつかお願いがございます。
これらの小さなご協力は、皆さまが快適に、そして安心して治療を受けられる環境づくりに繋がります。
当院では、詳細な検査を通して、患者さまご自身の歯肉溝からどのようなプラークが出てきて、その中にどのような微生物が潜んでいるのかを、詳しくご理解いただくことができます。ご自身の口腔内の状態を深く知ることは、日々の丁寧なセルフケアへの意識を高める第一歩です。
自由診療の歯科医院に通う患者さまは、以下の点を特に重視していることが分かります。
銀座で自由診療に特化した歯科医院をお探しの方へ。
自由診療は、確かに保険診療に比べて費用がかかる側面がありますが、それは「本当に良い歯科治療」や「できるだけ歯を残す治療」を望まれる方にとって、かけがえのない価値をもたらす選択肢です。
当院では、先進的な設備と確かな技術、そして患者さま一人ひとりに寄り添う丁寧な診療を通じて、歯の寿命を延ばすための精密な診査・診断と、継続的な予防管理を行っています。ただ歯並びを整えるだけではなく、口腔からはじまる全身の健康と美しさを支えることを目指しています。
そのため、「見た目だけを短期間で整えたい」といったご要望には、十分にお応えできないこともあります。
デンタルサロン ナチュール銀座は、ご自身の体を自ら守り育てたいと願う方のために、長期的な視点で支えるパートナーでありたいと考えています。
「将来も自分の歯でしっかり噛みたい」「保険診療では対応しきれない精密な診断やケアを受けたい」
とお考えの方は、ぜひ一度、銀座の自由診療歯科である当院にご相談ください。
歯を守る・歯を残す治療には、適切な診断と設計、そして継続的なメンテナンスが不可欠です。
安さや手軽さでは得られない、本質的な医療の価値を大切にされる方にとって、当院はきっと安心して通っていただける場所となるはずです。
健やかに、美しく──。口腔からはじまる健康づくりを、デンタルサロン ナチュール銀座で始めませんか?
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自由診療とは、健康保険が適用されない診療のことを指します。
保険診療と異なり、使用する材料や治療法に制限がなく、患者さまの状態や希望に合わせた柔軟で質の高い医療が提供できます。
自由診療では、先進的な設備や高品質な材料を使用できるほか、診療時間をしっかり確保したうえで、一人ひとりに合わせた診断・治療が可能になります。
こうした要素が費用に反映されています。
すべての方に必要とは限りません。
しかし、「自分の歯を長く守りたい」「治療の質に妥協したくない」といった価値観をお持ちの方にとっては、自由診療は非常に適した選択肢です。
保険診療は、国が定めたルールに基づいて材料・治療内容・時間などが制限されています。
一方、自由診療では、より良い治療法や先進的な機器を選択でき、個別性の高いケアが可能です。
自由診療は費用が高くなる一方で、再治療のリスク低減、美しさと機能性の両立、全身の健康管理など、多面的な価値を提供します。
価格だけでなく、長期的な視点での投資と捉えることが重要です。
【真実】
自由診療は贅沢ではなく、将来の医療費や再治療リスクを抑えるための自己投資です。
予防や長期安定を重視する方には、結果的にコストパフォーマンスが良いこともあります。
【真実】
自由診療の中身は、診断力・治療技術・医師の考え方によって大きく異なります。
設備面だけでなく、医院ごとの治療哲学やサポート体制も重要な選択基準です。
【真実】
保険診療が有効な場面も多くあります。
しかし時間・材料・技術に制限があるため、衛生面全般、審美性や精密性、長期的な予後を求める治療には自由診療が適している場合があります。
【真実】
信頼できる歯科医院では、必ずインフォームドコンセント(説明と同意)を行います。
当院でも、検査結果に基づき、必要性や選択肢を患者さまと共に検討しています。
厚生労働省. 「令和4年(2022年)国民医療費の概況」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-iryohi/22/index.html
一般社団法人 日本生活習慣病予防協会. 「令和4年度 国民医療費は44.4兆円、歯科医療費は3.2兆円(全体の6.9%)」
https://www.seikatsusyukanbyo.com/statistics/2024/010814.php
東京財団政策研究所. 「医療制度改革と保険外サービス:自費診療の可能性」
https://www.tkfd.or.jp/research/detail.php?id=4580
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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