冬に備えた「口腔ケア」と年末「メンテナンス」のすすめ

2024年12月9日

こんにちは、デンタルサロンナチュール銀座です。今年も残りわずかとなりましたね。この季節は、寒さや乾燥で風邪をひきやすくなるだけでなく、風邪が長引いたり、周囲の人から感染してしまうリスクも高まります。風邪予防や口腔ケアの大切さ、さらに年末に取り組みたいメンテナンスについてお話します。

冬は寒さや乾燥した空気が原因で、私たちの体や口腔環境に次のような影響を与えます。

感染症のリスクが高まる
電車や職場など、人が多く集まる場所で咳き込む人がいると、風邪やウイルスに接触する機会が増えます。ウイルスが鼻や喉の奥（上咽頭）に付着しても、早めに適切なケアを行うことで感染を防ぐことができます。
口腔内細菌が上咽頭にも影響を与える
歯周病や虫歯菌が多い人は、上咽頭にも同じような菌が住み着きやすいことが分かっています。これが慢性的な炎症や免疫力の低下を招き、風邪や他の感染症にかかりやすくなる原因となることがあります。
風邪が長引く原因に
一度風邪をひいてしまうと、上咽頭の炎症が悪化し、症状が長引きやすくなります。これを防ぐには、風邪をひく前の予防的なケアが大切です。風邪をひいてしまった後でも鼻うがいは早期回復に効果的です。

鼻うがいでウイルスを洗い流す
風邪をひく前にウイルスを排除することが非常に重要です。外出先から帰宅後や、風邪をひいている人と同じ空間にいた場合は、鼻うがいを行いましょう。鼻うがいは、鼻腔に付着したウイルスや細菌を物理的に洗い流し、感染を予防する効果があります。生理食塩水や専用の洗浄液を使うと、痛みなく快適に行えます。
甘いものを減らし、菌の繁殖を抑える
キシリトールガムはかつて虫歯予防として推奨されていましたが、甘いものを摂る習慣そのものが虫歯や歯周病菌の繁殖を助長するため、当院では推奨していません。代わりに、習慣そのものを見直し、甘いものを減らす生活を心がけましょう。
上咽頭のケアを習慣化する
鼻うがいは、鼻から喉を通して口から出せるようにすると上咽頭をケアすることができます。綺麗に洗い流した後は、就寝中の喉の乾燥を防ぎます。冬は特に暖房器具で部屋の空気は乾燥しがちです。加湿器を使って空間を湿度50-60%に保つとともに、喉の乾燥を防ぐためにこまめな水分補給を行いましょう。口腔内の健康を保つことと上咽頭のケアは全身の健康にもつながります。

冬の感染症対策として、年末はお口の中の環境を整える良い機会です。

短期集中クリーニング
プロフェッショナルクリーニングで歯石やプラーク、さらにバイオフィルムを徹底除去します。これにより、口腔内の菌の数を減らし、上咽頭への悪影響を軽減します。
定期検査でリスクを把握する
当院では、唾液検査やPCR検査で患者様の菌の状態を詳細に把握し、最適な治療プランをご提案しています。特に冬場は、歯周病や虫歯のリスクを早期に発見し対処することが重要です。
歯周病治療と全身の健康管理
歯周病は口腔内だけでなく、全身の健康にも影響を及ぼします。年末のメンテナンスでしっかりとケアし、新年を健康な状態で迎えましょう。

冬は感染症や口腔トラブルのリスクが高まる季節ですが、日々のケアを見直し、予防に取り組むことでリスクを大きく軽減することが期待できます。特に、鼻うがいによる上咽頭ケアは風邪予防に効果的です。
当院では、患者様一人ひとりの状態に合わせたアドバイスを行い、健康的な生活をサポートしています。

新しい年を清々しい笑顔で迎えるために、年末メンテナンスにご来院ください！
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