健康な口腔環境を守るためのエッセンシャルケア

2024年8月2日

健康な口腔環境を守るためのエッセンシャルケア

デンタルサロンナチュール銀座が提案する『エッセンシャルケア』

エッセンシャルケアとは？
デンタルサロンナチュール銀座の『エッセンシャルケア』とは、１０年以上担当患者さんに指導している口腔ケア内容です。
Instagram投稿を作成中にベストセラー書籍『エッセンシャル思考』からインスピレーションを得て、改めてネーミングをしました。
健康な口腔環境を保つための三種の神器として『ラウンド加工またはフラット加工の歯ブラシ』『ワンタフトブラシ』『デンタルフロス』を必須アイテムとし、シンプルで効果的なケア方法です。
このケアは、重要なことに焦点を当てることで、口腔健康を維持しやすくすることを目指しています。

デンタルサロンナチュール銀座の三種の神器

1. フラットまたはラウンド加工の歯ブラシ

特徴と利点
フラットまたはラウンド加工の毛先を持つ歯ブラシはマストアイテムです。密集した毛束のフラット毛、ラウンド加工毛は歯垢を効果的に除去し、歯と歯茎に優しいです。先端が極細加工されていない密集した毛束は粘着質なバイオフィルムとなったねばつく歯垢が付着した歯面をしっかりと掃除します。
極細毛は推奨しません。

理由①細くするとコシがなくなり清掃効率が下がる。歯ブラシの毛1本の太さは細いのでさらに細くする必要がない。

歯周病の検査を行う際に使用するプローブ（ポケット探針）の直径は0.45mmです。

接写レンズで撮影した写真を見るまでもなく、肉眼で見て、歯ブラシの毛1本の直径の方が比べものにならないほど細いのは一目瞭然です。

細いとコシがなくなるので歯面に粘着質に付着した歯垢（バイオフィルム）を取り除くことが困難になります。

また、細く加工された毛の先端は、歯垢を取り除けないばかりでなく、粘膜に突き刺さります。

チクチク突き刺さったままバス法やスクラビング法などで清掃すれば、歯茎に細かな無数の傷が付きます。

口腔粘膜のターンオーバーは早いので、治っては傷つきを短期間に繰り返し赤みや瘢痕を残します。

以下の写真はその典型例です。

右上１番の辺縁に赤く発赤した慢性炎症が見られる。

下顎の正中部や多くの歯間乳頭には、横に走る溝型の傷跡が見える。とても痛々しい。

毎日一生懸命磨いた結果、歯茎に細かな傷をつけており、辺縁〜縁下（極細部が当たる場所）の歯垢は残ったままである。

ラウンド加工された歯ブラシを使用していれば粘膜に傷もつかずに歯垢も落とせる。

残念ながらドラックストはやコンビニで販売されている歯ブラシは極細ばかりです。

 

 

 

 

 

歯肉の粘膜を傷つけることなく歯肉縁下の歯垢を除去するために、

毛先の先端は細くするのではなく、

フラット加工またはラウンド加工にしておくことがベストです。

しかし、フラット加工もラウンド加工は精度の高い工場での生産が不可欠です。生産工場のレベルは重要です。

デンタルサロンナチュール銀座では、製品を定期的にモニタリングし、推奨に値する歯ブラシのみをご案内しています。

 

 

 

 

2. ワンタフトブラシ

 

特徴と利点
ワンタフトブラシは、通常の歯ブラシでは届きにくい奥歯や歯の隙間をきれいにするために最適です。毛束が密集していて短くカットされているため細部まで清掃でき、虫歯や歯周病の予防に効果的です。

3. デンタルフロス

特徴と利点
デンタルフロスは、歯と歯の間に詰まった食片の除去のみならず、
歯肉縁下や湾曲した頬側、舌側の歯面に溜まった歯垢を除去します。これにより、歯周病や虫歯のリスクを大幅に減少させることができます。
デンタルフロスの使い方を正しく行うことで、歯面に付着した歯垢の７０%をデンタルフロスのみで取り除くことができます。

水みがきを取り入れたエッセンシャルケア

水みがきとは？

「水みがき」とは、口に水やマウスウォッシュを含んだ状態で歯を磨くケア方法です。この方法は特に電動歯ブラシとの併用により、その効果が最大限に引き出されます。電動ブラシの振動が水やマウスウォッシュを歯肉溝に送り込み、細かい汚れや歯垢を浮かせて除去しやすくします。

水みがきのメリット

• 歯周病の予防と進行抑制
  水みがきは、特に歯周ポケットが深い方にとって大変効果的です。水やマウスウォッシュが歯肉溝内の汚れを浮き上がらせ、歯肉炎や歯周病の進行を抑制することができます。また、歯垢の形成を抑え、歯茎の健康を保つのに役立ちます。
• 口腔のリフレッシュ
  マウスウォッシュを使用することで、口腔内の病原菌の繁殖を抑制し、口臭予防にもさらに効果的です。
  歯に付着した汚れだけ取り除いても、口内に潜む口内病原菌に対してアプローチするためには不完全すぎます。
• 舌や頬粘膜、口蓋など、口内環境は多くの病原菌の巣となる場所があります。
• 善玉菌と悪玉菌そして日和見菌は全体のバランスで均衡を保ちます。悪玉菌が繁殖している口腔内は歯だけではなく口腔内全体の環境を整備する必要があります。歯ブラシだけでは足りないのです。口腔周囲筋を上手に動かすうがい動作を習慣づけると、口腔周囲の老化防止にも繋がります。
• 効果的な水流洗浄
  水みがきは、通常のブラッシングでは届きにくい場所に対しても効果的です。水流が歯と歯茎の間の細部まで入り込み、残った食べかすや歯垢を除去します。

機能水の使用

機能水はバイオフィルムの構成要素であるタンパク質を分解し静菌的に働きます。
純度の高い水と純度の高い塩（ローブロム塩）のみを原料とし、電気分解のみで作るのでアレルギーが出ません。
口腔内のバクテリア抑制に優れています。水みがきに機能水を用いることで、安心安全かつ高い予防効果が期待できます。

ハンズオン指導の重要性

ハンズオン指導とは？

ハンズオン指導は、専門家が直接手を取って行う実践的な指導方法です。デンタルサロンナチュール銀座では、患者様一人ひとりに対して個別のアプローチを行い、最適なブラッシング技術を指導します。以下のような具体的な指導を行っています：

• ブラッシング圧の調整
  適切なブラッシング圧を患者様に直接指導し、歯や歯茎に優しい力での磨き方を身につけます。
• 適切なブラシの角度
  一般的な知識として『歯と歯茎の境目にブラシを45度の角度で当てる』などと表現されることが多い歯ブラシの当て方について。実際には同じ形の歯、同じ歯ならびを持つ人は存在せず、既存の修復やその他の個性に合わせた道具の使い方を指導する必要があります。４５度はあくまでも目安。毛先をどうむけると、歯のどこにどう当たるのか。実際に手を取って細かく指導します。
• 効果的なブラッシングの技術を具体的に教えます。
• 問題箇所のケア
  患者様の口腔内の状態を把握し、特にケアが必要な箇所（例えば、歯周ポケットが深い場所や歯列の乱れがある部分）に対する対策を指導します。

なぜハンズオン指導が重要なのか？

インターネットやテレビで得た情報を見よう見まねで実践するだけでは、適切なケアが行われているかどうかの確認が難しく、効果が十分に得られないことが多いです。専門家によるハンズオン指導は、正しいケアの方法を習得し、効果的な口腔健康管理を実現するための最短ルートです。

水みがきの実践方法

1. 口に水やマウスウォッシュを含む
   適量の水または機能水を口に含みます。
2. 電動ブラシで優しく磨く
   歯と歯茎の境目や歯肉溝を丁寧に磨きます。電動ブラシの振動が水流を動かし、汚れを浮かせて除去しやすくします。
3. 水を吐き出す
   水やマウスウォッシュを吐き出して終了です。

注意点

• 口を窄めて磨く
  水みがき中は口を窄めて、飛び散りを防ぎましょう。
• 適量の水を使用する
  適量の水やマウスウォッシュ（洗口剤）を使用します。
  マウスウォッシュの過度な使用は控えてください。

まとめ

デンタルサロンナチュール銀座の『エッセンシャルケア』は、三種の神器を中心にしたシンプルかつ効果的な口腔ケアの方法です。
特に、水みがきを取り入れることで、予防と進行抑制を同時に達成することが大きく期待できます。
正しいケアを行うためには、専門家によるハンズオン指導が不可欠です。

インターネットやテレビの情報のみで見よう見まねをするのではなく、確かな知識と技術を身につけることで口腔健康を守りましょう。

今すぐ始めましょう！
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