咬筋肥大：咬筋ボトックス注射（エラ ボト…

咬筋肥大：咬筋ボトックス注射（エラ ボトックス）

2024年7月3日

＜咬筋が大きくなっている方へ＞

咬筋ボトックス注射とは？

咬筋肥大は、多くの人が悩む顔の輪郭の問題の一つです。主に食いしばりや歯ぎしり、強い咀嚼力が原因で、エラが張ったように見えたり、顎関節症を引き起こしたりすることがあります。デンタルサロンナチュール銀座では、見た目の改善を主な目的とせず、機能的な問題の改善を目的として咬筋ボトックス注射を行っています。

 

⚫︎咬筋ボトックス注射の概要

ボトックスとは、ボツリヌストキシンという神経毒を利用した治療法です。この毒素は筋肉の活動を一時的に抑える効果があり、美容医療や治療に幅広く利用されています。咬筋にボトックスを注射することで、筋肉がリラックスし、肥大した咬筋が小さくなります。これにより、顎関節症や噛み合わせの症状を緩和することが期待できます。
咬筋の影響を最小限に抑えた状態にしてから根本的な原因の改善を行います。

⚫︎骨格や歯並びのバランス不良と咬筋肥大

骨格や歯並びのバランスが不良で咬筋が肥大すると、エラはり顔になります。
そのまま放置すると臼歯が沈み込み、歯がすり減り上下顎の距離が短縮します。
これにより、顎関節に過剰な負担がかかり、口が開きにくくなることがあります。これは顎関節症の症状の一つです。

さらに進行すると、歯のエナメル質が薄くなり、歯にひび割れが起きることがあります。虫歯ではないのに歯が痛む場合、これは要注意です。このようなケースでは、顎骨の外側にコブのような過剰な骨ができることがあります。これを外骨症や骨隆起と呼びます。外骨症や骨隆起を認める場合、多くのケースで咬筋が肥大しています。意図せず筋トレしているような状況です。
また、インビザラインやキレイラインなどのアライナー矯正中に咬筋の力が強すぎると、垂直方向に過剰な力がかかるため、予定通りに歯が動かないこともあります。

 

ご本人にもわかる変化を認める。大変喜ばれていた。

 

⚫︎治療のプロセス

診察とカウンセリングを行います。
咬筋の大きさや形には個人差があります。
患者様の希望や状態を詳しく伺い最適な治療計画をご提案します。
プランにご納得いただけましたら同意書を作成します。

実際の注射は短時間で済み、通常は所要時間10~20分程度です。
痛みも最小限で、針を刺す感覚がある程度です。
治療回数は個人差がありますが、通常は数回の施術が必要です。

 

⚫︎治療後の経過と注意点

ボトックスの効果は注射後1～2週間で現れ、約3～6ヶ月間持続します。
効果が現れるまでの間、筋肉が徐々にリラックスし、咬筋のサイズが縮小します。治療後はしばらく激しい運動やマッサージを避ける必要があります。ボトックスは熱に弱いため当日、翌日の入浴はシャワー程度にしていただきます。
ボトックスは3ヶ月経過すれば追加可能です。
効果を持続させるためには定期的なメンテナンスが推奨されます。

 

⚫︎リスクと副作用

治療後に軽い痛み、内出血が見られることがあります。
これらは一時的なものです。
また、個人差がありますが、効果にばらつきが生じる場合があります。
稀に筋力の低下を感じることがありますが、噛むための筋肉は咬筋以外にも複数の筋肉がありますので生活には大きな支障は生じません。