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インビザラインとIPR(インタープロキシマルリダクション)

2024年5月15日

インビザラインとIPR(インタープロキシマルリダクション)

どの歯列矯正装置を選ぶとしても、歯の移動に必要なスペースが必要になります。スペースが不足する場合は、『拡大』、『遠心移動』、『IPR』、最終手段で『抜歯』を選択します。隣接面のエナメル質をわずかに削流ことによってスペースを獲得する手法。
アルファベット3文字『IPR』について深く解説してゆきます。

目次

  1. IPRとは何か?
  2. IPRが必要な理由
  3. IPRのプロセス
  4. 安全性と快適性
  5. 個々の差とIPRの許容量
  6. 前歯の形態パターンとIPR
  7. 結論

1. IPRとは何か?
IPRは「Interproximal Reduction」の略です。
隣接する歯の間にわずかなスペースを作り出すために、ごく薄く歯を削る処置のことです。例えるなら爪やすりのような感覚になります。
このプロセスは、歯を並べる民に必要なスペースを獲得したり、歯の形態(横幅)を均一にする目的で行われます。

2. IPRが必要な理由

歯の密集を解消するため: 歯が密集して凸凹が生じている場合、それぞれの歯に十分なスペースがありません。顎の骨が歯が座るための椅子だとすると、椅子取りゲームをしてはみ出ているような感じになります。椅子取りゲームは、ゲーム参加者の人数より少ない数の椅子を取り合うゲームですよね?歯が安定するためのポジションを獲得するため、IPRにより歯の間に小さな隙間を作ることで、歯を動かしやすくし、整列冴えることができます。ワイヤー矯正では主に抜歯を専攻させることが多いのですが、インビザラインをはじめとするマウスピース型矯正装置で行う歯列矯正は、抜歯を第一選択にはしないので、初診時に何ミリ不足しているのかを診断し、拡大、遠心移動、IPRで済むのか?抜歯なのか?IPR量はどのくらい必要か?などを診断し、設計してゆきます。

歯列の微調整を行うため: 歯列矯正中には、特に前歯の位置を精密に調整する必要があります。IPRを行うことで、より細かな位置調整が可能になります。特に、歯が重なった状態、『叢生』を改善すると、ブラックトライアングルと呼ばれる三角形の隙間ができてきます。このブラックトライアングルを小さくする時にもIPRを使います。

矯正後の美的な見た目を向上させるため: 歯と歯の間の適切なスペースは、見た目の美しさを大きく左右します。左右の中切歯のサイズが異なるときや、正中が合わないときなどもIPRを使いこともあります。

 

3. IPRのプロセス
IPRの実施は、非常に繊細な技術を要します。治療を行う歯科医師は、患者さんの口腔内状況を詳細に分析した上で、どの歯にどれだけの削減を施すかを決定します。通常、この処置は数回の訪問にわたって少しずつ行われるパターンと、計画的に追加修正のプランを立てる場合は、最初から多くのIPRは行わず、後半にオーダーする追加修正に時にIPRを戦略的に使うこともあります。
各セッションで削る量は非常に限られています。

 

4. 安全性と快適性
多くの患者さんが気にされるのが、IPRの安全性と、IPRを行う時の痛みについてです。IPRは専門の技術を持つ歯科医師によって慎重に行われるため、非常に安全な処置です。また、使用される機器は非常に精密で、不快感を最小限に抑える設計となっています。IPR専用のハンドピースは少々振動がありますが、まっすぐやすりがけを行えます。しかし、感じ方には個人差があるため、不安な方は事前に相談することも大事です。クラウンやインレーなどの修復処置がされている場合、前処置が必要になることがあります。

 

5. 個々の歯とIPRの許容量

IPRの許容量は、患者さんの歯のエナメル質の厚みや歯の形状によって異なります。エナメル質や歯の形状には限界があるためで、過度の削減は歯を弱くしてしまう可能性があります。そのため、治療前には口腔内の詳細な検査と計画が必要です。歯科医師は、X線写真やデジタルスキャンを用いて、各患者さんの歯の状態を詳細に評価し、最も安全で効果的な治療計画を立てます。

 

6. 前歯の形態パターンとIPR
前歯の形態パターンには主に「オーボイド」、「スクエア」、「テーパード」という主に三つのタイプがあります。これらの形状は、IPR(間歯質削減)の戦略を決定する際に重要な役割を果たします。以下では、これらの形態ごとの特徴と、それがIPRにどのように影響するかについて解説します。

オーボイド型(Ovoid)

  • 特徴:丸みを帯びた外観を持ち、幅が高さよりも広い。
  • IPRの適用:削減するエリアを選定しやすく、均等なスペースを作りやすいが、過度に削るとその丸みを失う可能性がある。

スクエア型(Square)

  • 特徴:幅と高さがほぼ等しく、角ばった外観。
  • IPRの適用:明確な境界を作りやすく、削減するエリアがはっきりしているため技術的に行いやすい。作業しやすい反面、削れる量は最も少ない。IPRに最も不利な形態と言えます。

テーパード型(Tapered)

  • 特徴:根元に向かって細くなる形状、エレガントな印象。
  • IPRの適用:削減する際には特に歯の強度を考慮する必要があり、精密な削減が求められる。

7. 結論

IPRはインビザライン治療を含む多くの歯列矯正治療で重要な役割を果たします。適切に行われたIPRは、治療の成功に不可欠であり、最終的にはより美しい笑顔へと導くための一歩です。何よりも、治療を受ける際は、経験豊富な歯科医師に相談し、自分の口腔内の状態に最適な治療を受けることが重要です。

デンタルサロンナチュール銀座では、毎回先生が違う、毎回スタッフが違うのでみんな言っていることが違うということはございません。
いつも同じ歯科医師による治療計画作成、施術、経過観察、詳細なカウンセリングを提供しています。
美しい笑顔を手に入れたい方は、ぜひ一度ご相談ください。

 

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