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なるべく神経を保存することを大切に治療を行います。

2024年4月30日

マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)で行う精密な治療。

保険診療と自由診療の根管治療、その違いは歯の将来に大きな影響を与える可能性があります。
虫歯が象牙質深く進行し、歯の神経が細菌感染し壊死してしまうと根管治療が必要になります。

保険診療と自由診療では、治療の質や結果に大きな違いが生じます。

使用する診療機器、治療に必要な薬剤に必要なコスト。

まず根管は細く湾曲していて肉眼では見ることが困難です。

高倍率ルーペを使うと前歯はある程度確認できます。

マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を用いると、ミラーテクニック(歯科用ミラー越しに目視する技術)を併用することで確認できます。
ミラーは、曇りや傷がない状態のものを使用します。

ガチャガチャとして常に混み合っている環境では、繊細な診療機器の管理は難しいと言えます。

 

保険診療では、基本的な治療を受けることができますが、その範囲は限られています。

単なる費用の違いではなく、提供可能な医療技術の幅が狭いということです。

一方、自由診療では、最新の技術や高品質な材料を惜しみなく使用することができます。

最も大きな違いは、診療行為に必要な時間を多くかけることができます。

 

保険診療は、国で決めたルールや、不正を行わないように管理するシステムがあります。

診療報酬は点数で決められています。1点≒10円(注:地域により僅かに異なる)

本来必要な処置を適切なタイミングで行おうとすると、1回の診療で2000点、かかってしまうこともあるでしょう。

しかし、月の請求が1人に対して平均600点を超えてくると指導が入るということもあり、月に2回のみの診療予約にせざる得ないのが昨今の状況です。

特に根管治療は繊細なので、当院ではチェアタイムを最低1時間〜90分取ります。

保険診療でこのような予約を取っていたとすれば勤務医だったらすぐ解雇です。

経営できません。

点数はわずか数百点です。薬の交換などは10〜20点。どうやって治療するのでしょう?消毒や滅菌に対する報酬は存在しないので、まず衛生管理品からディスポのものを使い回したりすることでしょう。

クリニックの規模にもよりますが、チェア3台程度の小さなクリニックの場合、

経営上、1日に合計1500点程度売り上げがないとクリニックを維持できません。

設備投資、人件費、家賃、歯科技工所への支払い、歯科材料費用等

患者1人あたり1回の点数を300点とし、1日にどのくらいの診療をすれば良いのでしょうか?

単純計算で40〜50人です。

滅菌、消毒、衛生的な環境整備、それにかかる費用は保険点数の算定項目には残念ながら存在しません。
架空請求などの不正をしてしまうでしょうね。本来歯周組織検査を行わないと歯石取り(スケーリング)は行えないルールです。見方を変えると歯周組織検査を請求しないとスケーリングを算定できないわけです。

実際には歯周組織検査を行なっていないけれど、請求しないといけない理屈がここにあります。(⇦ちゃんとやりましょうよ!)

立派な不正請求です。

 

根管治療の話に戻ります。

精密な根管治療に必要な機器、マイクロスコープは周辺機器を合わせて500万円以上します。
マイクロスコープだけでは眺めているだけになります。

実際に歯の治療をするための細かい道具が何種類も必要です。
根管の繊細さゆえ、器具も細く1本数千円するようなものでさえも使い捨てにする必要があります。
金属製品は、金属疲労で破折します。特に細く湾曲した複雑な形態の根管にアプローチするニッケルチタンファイルなどは数回しか使えません。
1つの根管で何ストローク使用したのか記録しておくことも必要です。

1日40〜50人診なければならない保険診療と並行したクリニックで、複数のドクターが使い回していたら

そのような管理もかなり煩雑になることでしょう。(⇦できないですよ)

数百円の窓口請求で完結するような技術でも設備でもないのです。

 

一方、自由診療とは保険制度の規制に縛られることなく、持てる技術を全て提供可能な環境の下で行う診療行為のことを言います。

保険の片手間に自費と称してセラミックを提供しているのは、本当の自由診療とは言えないと思います。

この違いが、治療の長期的な成功にどのような影響を与えるか考えてみましょう。

 

歯の根の中にある細菌を完全に除去することを目指すのは、根管治療の成功に不可欠です。
保険診療では、器具や設備に制限があります。

これに対して、自由診療では、ラバーダムを使用します。

(下の写真はアマルガム除去の際に使用しているラバーダム防湿の様子です。)

 

全て清潔に管理された器具を用いてこそ、初めてマイクロスコープ下による確実な治療となるわけです。
マイクロスコープを使っていても不潔だったら全く意味がないということです。

 

 

保険診療では、治療中に発生する別途追加費用がかかることがあります。

こういうケースは『混合診療』と呼ばれ、本来違反行為です。

 

自由診療では、治療の全体費用が明確であり、追加の費用は必要なときに必要な分だけを請求されます。

国の理不尽な規制はないので、適正価格となります。

 

つまり自由診療では、個々の患者に合わせたカスタマイズされた治療プランを提供することになります。

これにより、より良い治療結果を得ることが期待できます。

保険診療と自由診療、どちらを選ぶかは患者さん次第です。

 

長期的な視野で考えると、自由診療の方がより良い結果をもたらす可能性が高いと言えるでしょう。

しっかりとした情報を得て、自分に最適な選択をすることが大切です。

 

保険診療と自由診療の根管治療に加えて、歯の神経を残す『生活歯髄切断法』と『直接覆髄』についても考えてみましょう。

保険適応外の材料『MTAセメント』を使う生活歯髄切断法と直接覆髄と、保険診療で行う同じ施術では歯髄にかける負担が大きく変わってきます。

ペントロンジャパンHPから引用

 

<生活歯髄切断法>

感染した歯髄(歯の神経)を切断し、神経がまだ部分的に機能している部分を残す治療法です。
保険適応外のMTA(ミネラルトリオキシドアグリゲート)セメントは、神経を可能な限り保存しながら、高いPHで再感染を抑制しつつ、歯髄との親和性が高い材料です。この方法では、歯の神経が部分的に残され、神経の機能を保持するため、歯の感覚や根の血行が維持されることが期待されます。
保険診療では提供されないこの治療法は、自由診療でのみ利用可能です。

デンタルサロンナチュール銀座では『MTAセメント』よりさらに進化した『バイオセラミック』を採用しています。

バイオセラミックとは、化学的に合成された高純度のカルシウムシリケートを主成分とし、優れた整体親和性を発揮する新しい材料です。

高アルカリ(PH12)による高い抗菌性を持続し、レジン、ビスマス成分を含みません。

 

『バイオセラミック』  ペントロンジャパンHPから引用

バイオセラミック  ペントロンジャパンHPから引用

 

バイオセラミック ペントロンジャパンHPから引用

 

<直接覆髄>

直接覆髄は、虫歯が象牙質の奥深く進行し、感染した象牙質を全て取り除いた結果、一部歯髄(歯の神経)が露出した状態となった際、歯髄を除去せず保存する処置です。デンタルサロンナチュール銀座では『MTAセメント』や『バイオセラミック』を用いて歯髄が露出してもなるべく歯髄を取らずに感染を防ぎ保存します。この治療法で使用する、『MTAセメント』や『バイオセラミック』は保険診療では提供されないため、自由診療でのみ提供されます。自領だけではなく、環境や技術も重要です。

保険診療と自由診療の根管治療に加えて、なるべく歯髄を保存する治療法も検討することで、歯を長く残すことが期待できます。

 

デンタルサロンナチュール銀座では、表面麻酔、極細の麻酔針、電動麻酔器を使い、なるべく痛くない麻酔を心がけています。

頻繁に通院できない方のために、長時間アポイントを取り短期集中治療も行なっております。

特に根管治療は保険診療と異なり、いつ終わるのかわからないことはほぼありません。

初回カウンセリングはオンライン、オフライン(来院)ともに30分まで無料です。

診療時間内にご来院できない方も、オンラインですと相談可能です。

是非お問い合わせください。

 

 

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