歯茎の炎症、歯肉の炎症、と聞くと真っ先に思い浮かべるのは『歯槽膿漏』や『歯周病』ではないでしょうか?
『歯槽膿漏』と『歯周病』は同義語です。昔(今70歳以上の先生の時代)は歯槽膿漏は治らないので抜歯して総入れ歯というケースが多かったようです。大学でも『歯周病科』という科目も存在せず授業もありませんでした。その後海外から(おもにスウェーデンから)歯周病という概念と、発祥のメカニズム、症状の進行を止める方法、骨がやられてぐらぐらになった残存歯のフォローの方法etc…
当時のパイオニア的存在の先生方が日本へ情報を持ち込みました。そのおかげで、今では当たり前となっているホームケア、フロスやワンタフトブラシ、バス法で歯肉溝内の汚れをしっかり除去することの重要性、歯石が歯を丈夫にすると言って聴かなかった先生たちの言い分が間違いであることが徐々に広まってゆきました。高齢の先生の中にはデンタルフロスが悪いものだと未だ思い込んでいる人もいます。時には有害なアマルガムが一番良い修復だとも思い込んでおられます。
そのようなご意見の先生と遭遇したら何が悪くて何が良いのか質問してみると良いでしょう。先日そのようなご意見の先生の言い分を聞いてみました。フロスをすると歯の間に隙間ができてしまうんだそうです。なので歯間ブラシをするように指導するとのことでした。このご意見は全てが間違いだとは思いませんが、理由については賛同しかねます。。
まず、フロスよりも歯間ブラシが適しているケースがあるとすると思い浮かぶのは、
◆独居の高齢者
高齢になると、『視力の低下』、『体の柔軟性の低下』、『意欲の低下』などから細かい作業が億劫になるようです。なるべく継続可能で且つ簡単な方法で歯間の汚れを落とすとなると、歯間乳頭の形状やブラックトライアングルの形成と若干の取り残しは目をつぶって歯間に歯間ブラシを通してプラーク量を減少させるということに重きを置くのが良いでしょう。(あくまでも『妥協≒落とし所』です)
口腔に於いては、大は小を兼ねずむしろ小が大を兼ねることが多いです。
「じゃあ、ブリッジはどうなんだ!フロスより歯間ブラシだろ!」
と誰かに言われてしまいそうです。確かにブリッジのダミー部の下は歯間ブラシの方が適しているかもしれません。しかし、スーパーフロスやフロススレッダーという便利なものを併用すると、結局フロスで事足りてしまうんですね。何本も太さの異なる歯間ブラシを買い揃えなくてもフロスとフロススレッダーさえあればどこでもフロスを通せます。
真面目にフロスにトライしたものの挫折してしまった方の中には
「フロスが裂けてしまって引っかかって取れなくなったので怖くて使用できない」
という声をしばしば頂戴します。虫歯やマージンが不適合な状態の修復がされていると、フロスが引っかかってしまうんです。また、清掃困難なエリアも多くなるので歯肉の炎症につながります。
物理的に清掃できない、生理的な形態ではない修復は炎症を起こします。
拡大鏡を常時使用すると診療中の視野が大きく異なります。見えるものが多くなり、精度が上がります。マージンもセラミックを装着する前に作成するテンポラリークラウン(仮歯)の時点で綺麗に整えておく必要があります。
マージンをしっかりと適合よく合わせると、歯肉の炎症は消失してゆきます。
精度を上げればそれなりに時間もかかります。故に1時間に何人も予約を取ることはしておりません。テンポラリークラウンはあえて本来の美しさに近いお色味を選んで作成します。テンポラリークラウンのうちに染み込んだ黄ばみ汚れを高濃度の過酸化水素と各社の特許成分を配合した医療機関専用のホワイトニング材を使用し綺麗に除菌してゆきます。(舌側矯正、マウスピース矯正中でもホワイトニングは行えます)
オフィスホワイトニングでPMTCやエアフロー、スケーリング、研磨剤では落とせない染み込んだバクテリアや黄ばみ汚れを落とし、本来の美しさになった時点でセラミックの型取りを行います。黄色い歯のまま作成したいというご要望があればそのように制作することも可能です。どの場合でもマージンはしっかりと作り込んでゆきます。
デンタルサロンナチュール銀座はリラックスできる医療設備を完備した歯科医師による施術の『セミプライベートサロン』です。じっくり一人ひとりに合わせて診療を提供しております。
天然アロマオイルはヒトにも環境にも優しいだけでなく抗菌成分があります。衛生面に配慮しつつ癒し効果とダブルの効果で自然な空間を演出しております。
まずはカウンセリングから。
ホワイトニングは当日の施術ご希望も常時受け付けております。
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