舌側矯正のメリット
①目立たない!
歯の舌側(裏側)に矯正装置を装着します。そのため、周囲の人からは矯正をしている事に気づかれにくいというのが一番のメリットです。
芸能人や接客業など、見た目を気遣うお仕事をされている方や、矯正装置の見た目が気になる方に人気の治療法です。
②虫歯になりにくい!
歯の内側は常にだ液で湿った状態にあります。だ液は、むし歯を作る細菌の基となる歯垢が歯の表面にできてくるのを防いだり、口の中を中性に保つ効果があります。
舌側矯正は歯の内側に装置を取り付けるため、表面に装置を取り付ける表面矯正よりも比較的虫歯になりにくくなります。
③前歯が引っ込みやすくなる
矯正治療は歯を抜いてスペースを作り、その開いたスペースに、前歯を後ろに移動させます。
この際、奥歯を固定源にして前歯を引っ張り、歯を後方へ移動させます。
表面矯正は、固定源となる奥歯が逆に前方に引っ張られてしまい、歯の移動のコントロールが難しい場合があります。
舌側矯正は装置が固定源となる歯を後方へ引き込んでいくことを得意としているので、比較的前歯の移動がスムーズになります。
④舌癖の抑制で、矯正後の後戻りのリスクが減少!
歯は頬と唇が内側に押す力と、舌が外側に押す力がバランスのとれる位置に並んでいます。
しかし、歯が前に出ている”出っ歯”と言われる方の多くは、常時舌で前歯を押している癖があったりすることで、歯が舌の力で少しずつ前に移動してしまいます。
この舌癖が治らなければ、きれいに整った歯を舌で押し出してしまい、後戻りするケースがあります。
舌側矯正の場合、この癖も同時に矯正できる可能性が高くなります。
舌側矯正のデメリット
①表面の矯正と比べ高くなるケースがある
歯の裏側はデコボコしているため専用の装置を作る必要があります。また治療も技術的に難易度が高くなるので、表面矯正と比べ費用が高くなる傾向にあります。
②発音しづらいことがある
舌側矯正の装置をつけた直後は、どうしても発音しづらい・話しづらいことがあります。
③歯磨きがしづらい
矯正装置が表側についていても歯磨きは難しいですが、それが裏側となるとより難しくなります。
歯の裏側は普段から磨き残しが多い箇所なのでより注意して歯磨きを行う必要があります。
④食べにくさを感じることがある
歯の裏側に装置がついていることで食べにくさを感じることがあります。