肝臓や体内のその他の細胞で作られるアミノ酸の一種で水溶性の抗酸化物質です。
グルタミン酸システイングリシンの3つのアミノ酸で構成される分子量307のトリペプチド。グルタチオンは体のほとんどの細胞に存在しています。(20代をピークに加齢とともに減少してゆきます。)
主に肝臓で産生されますが、神経細胞以外の全ての細胞で産生されています。グルタチオンは抗酸化(体の錆び取り)に働きます。グルタチオンが持つチオール基(SH基)に抗酸化作用、解毒作用があります。

酸化ストレスに対する生体の抗酸化防御機構は3段階あります。

第1段階が活性酸素の発生抑制に働く予防型抗酸化物質。
第2段階は既に発生した活性酸素を消去するラジカル捕捉型抗酸化物質。
第3段階は蛋白や脂質の修復に働く修復再生型抗酸化物質。

グルタチオンはこの第2段階で働きます。
ラジカル捕捉型抗酸化物質は、抗酸化ネットワークを形成し相互に修復し合いながら働きます。ビタミンCが体内の活性酸素を消去したあと酸化型ビタミンCに変化する。その後グルタチオンが速やかに還元型のビタミンCへ戻す働きを担います。

グルタチオンの働きはたくさんありますが、上記のように特に抗酸化に大きな役割を持っています。

<グルタチオンの主な働き>
細胞内還元、過酸化水素の還元(無毒化)、酸化型ビタミンCの還元、薬物異物の解毒、酵素の補酵素
体内のグルタチオンの消耗の原因として、
肝機能低下、加齢、アルコールやタバコ(電子タバコも含む)、水銀など過剰な重金属の蓄積、睡眠不足、過剰な紫外線暴露、人工甘味料、添加物、人工香料などがあります。
有害物質の解毒を行う肝臓が常にタバコ、アルコール、添加物、排ガス、体内に水銀や有害ミネラルの蓄積、その他の有害物質の解毒に追われていれば慢性的なオーバーワークとなるため、グルタチオンの生産も十分に行えなくなってしまします。

グルタチオン療法の適応症(当院の白玉点滴もグルタチオンが主成分です)
慢性疲労
蕁麻疹
慢性湿疹
急性湿疹
肝斑
炎症後の色素沈着
妊娠悪阻
パーキンソン病
重金属のデトックス(水銀、鉛、有機リンなど)
化学物質の暴露(デトックス)
美白
二日酔い(アセトアルデヒドの無毒化)
病的な老化の防止
など
(グルタチオンは体内で作られますが、加齢とともに少なくなることが知られています。)

グルタチオンが配合された点滴メニュー

美白・美肌点滴(白玉点滴)
疲労回復点滴
デトックス点滴
超高濃度グルタチオン点滴
栄養補給点滴